
米国知財便り
AI特許の重要判決:控訴審パネル、PTABの§101拒絶を取り消し
2025.09.27
2025年9月26日、控訴審パネル(Appeals Review Panel:ARP)は、特許審判および控訴委員会(PTAB)が出した §101 に基づく新規拒絶理由を取り消す決定を下しました。
対象は Ex parte Desjardins に関する出願で、機械学習モデルの訓練に関するAI技術の改善が評価されました。
ARPは、CAFCの Enfish 判決を引用し、コンピュータ技術の多くの進歩は「物理的特徴ではなく、論理構造やプロセスによって定義される場合がある」と指摘。今回の請求項は特許適格であると認定しました。
また、問題の請求項は §103 に基づく拒絶も受けており、ARPは「§102、§103、§112 が特許保護を適切な範囲に制限する従来からの正しい手段であり、審査の焦点であるべき」と強調しています。
詳細は控訴審パネルの決定をご参照ください。
2024-000567 – Ex Parte Desjardins et al Rehearing Decision Sep 26 2025