
米国知財便り
USPTO、デンバーのロッキー山脈地域アウトリーチ事務所を閉鎖へ
2025.10.01
米国特許商標庁(USPTO)は、コロラド州デンバーにあるロッキー山脈地域アウトリーチ事務所を恒久的に閉鎖すると発表しました。
同事務所は2011年の米国発明法(AIA)に基づき設立された5つのサテライトオフィス(デトロイト、ダラス、デンバー、サンノゼ、アレクサンドリア)の一つで、特許出願人や発明者との接点強化、審査官の採用・定着支援、審査品質の向上などを目的として運営されてきました。
しかし近年は役割がアウトリーチ活動に特化し、2024年末時点で職員は10人未満に縮小していました。
USPTOは議会報告で、テレワーク政策の成功やバーチャルイベントの普及、さらに新設予定のコミュニティ・アウトリーチ事務所の存在を理由に、物理的拠点の必要性が低下していると説明。今回の閉鎖はその方針に沿うものです。