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岸本外国法事務弁護士事務所

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プラネタリウム今昔物語

2025.10.03

先日、コスモプラネタリウム渋谷を訪ねました。

最後にプラネタリウムに行ったのは小学生のころ。――気づけばなんど半世紀以上も前のことです。

 

小学生のころ、明石天文科学館の少年会員として星空に憧れていたあの頃を思い出します。

 

当時、天の川銀河のとなりにアンドロメダ銀河があると知り、「宇宙ってなんて広いんだ」と感心したこともありました。

 その感覚が、いまもどこか心の奥に残っている気がします。

 

「今のプラネタリウムってどんなふうに進化しているんだろう?」

 

そんな好奇心に駆られて、仕事の合間にふらりと立ち寄ったのです。

 

運良く、ちょうど「今夜の夜空」という40分のプログラムが始まるところでした。

午後8時から夜明けの5時半まで、街明かりを消した東京の夜空がドームに広がります。

 

季節の星や星座が姿を現し、解説員はギリシャ神話を交えながら、小学生でもわかるように軽妙に語ってくれました。

 

内容そのものは、半世紀前と大きく変わらないように思えます。

けれども解説員の語り口が今風で、どこかバラエティ番組のようにテンポよく、

「昔の学芸員さんとはえらい違いだなあ」と感心しつつ、どこか新鮮でもありました。

 

――さて、ここで思い出すのが、小学生時代のちょっと苦い(でも今では笑える)エピソード。

 

当時のプラネタリウムのシートは、ボタンを押すと一気にほぼフルフラットになる仕様。
途中で止めることができません。

 

私は半ズボンのポケットに小銭を入れて座っていたのですが、シートを倒した瞬間……

ジャラジャラジャラッ! と帰りの電車賃が床に散乱。

 

真っ暗な館内では拾うこともできず、涙目で星を見上げながら、

「床の上にも星が散らばってるじゃないか……」と務めて冷静になろうとしていたのを覚えています。

 

満天の夜空には、きらめく星々。

そして足元には、コインの銀河系。

 

あの夜は――星よりも、小銭の輝きのほうがまぶしかったのです!