
米国知財便り
USPTO、AIA審査の裁量的開始決定に関するPTAB規則改正案を撤回
2025.10.17
米国特許商標庁(USPTO)は、2024年4月19日に公表した特許審判部(PTAB)における当事者系レビュー(IPR)および特許付与後レビュー(PGR)の裁量による開始決定に関する実務規則の改正案(NPRM)を撤回したことを、連邦官報にて発表しました。
本改正案は、PTABがIPRやPGRの審理開始可否を判断する際の裁量権行使に関する基準を明確化・変更する内容を含んでいましたが、USPTOは、現政権の政策優先事項を踏まえて今後の対応を再検討するため、改正案の手続きを中止したとしています。
USPTOは、今回の撤回決定に際し、これまで寄せられた意見に感謝の意を表するとともに、将来的な方針検討において引き続き利害関係者からの意見を歓迎すると述べています。