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岸本外国法事務弁護士事務所

米国知財便り

USPTO、クレーム簡素化パイロットプログラム(Streamlined Claim Set Pilot Program)」を開始 ― 審査効率と品質向上を目的に限定クレーム出願を優先審査 ―

2025.10.25

米国特許商標庁(USPTO)は10月24日、審査の効率化と品質向上を目的として、限定クレーム出願を優先的に審査する「Streamlined Claim Set Pilot Program(クレーム簡素化パイロットプログラム)」を開始しました。

 

本プログラムは、独立クレーム1項以内・総クレーム10項以内の出願に審査を集中させることで、審査期間(pendency)や審査品質への影響を評価することを狙いとしています。

 

対象となるのは、継続出願でない未審査の実用特許出願(utility application)

条件を満たす出願については、通常よりも早く、審査官からの第1回オフィス・アクションを受けることができます

 

出願人は、必要に応じて予備的補正書(preliminary amendment)を提出することで、要件を満たすように出願内容を調整することが可能です。

 

本プログラムに参加するには、様式 PTO/SB/472(Certification and Petition to Make Special)を提出する必要があります。

 

各技術センターでは、約200件の出願が受け入れ対象とされています。

 

本パイロットプログラムの詳細は、連邦官報(Federal Register)

Federal Register :: Streamlined Claim Set Pilot Program

USPTO公式サイトの「Patent Related Notices」ウェブページに掲載されています。

Patent related notices – 2025 | USPTO