米国知財便り
【連載のお知らせ】「小が大を制す──歴史に学ぶ現代ビジネスと知財戦略」(第1~5回)
2025.11.10
大軍を前に、勝ち目がないと思われた「小軍」が「大軍」を打ち破る――。
歴史を振り返れば、数の上では圧倒的に劣る側が、知恵と工夫によって逆転した例は少なくありません。
その戦い方には、現代の企業経営にも通じる普遍的な戦略の原理が隠れています。
ビジネスの世界では、しばしば「資本力」「ブランド力」「人材の多さ」が成功の条件として語られます。
しかし、限られた資源の中でも、知恵と決断、そして視点の転換によって勝機をつかむことは可能です。
歴史には、そうした“逆転の原則”が数多く示されています。
本連載では、5つの歴史的事例を通して、現代のビジネスと知財戦略に活かせる教訓を探っていきます。
ここでいう「小軍」とは、単に中小企業やスタートアップを指すものではありません。たとえ大企業であっても、新規事業や未踏の市場に挑むときには「小軍」となります。重要なのは、規模ではなく、挑戦する構えと戦略の質です。
それでは、【第1回】アレクサンドロス大王に学ぶ「一点突破」から見ていきましょう。