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岸本外国法事務弁護士事務所

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ラムセス大王展 ファラオたちの黄金

2025.11.11

豊洲で開催中の「ラムセス大王展」に行ってきました。

 

古代エジプトと聞くと、つい「世界ふしぎ発見!」で吉村作治教授がピラミッドの発掘に携わっていた姿を思い出します。

 

昨年、カフラー王のピラミッド地下で巨大な構造物が見つかったというニュースにも心を躍らせました。そういえば、大学で古代エジプト史を専攻していた元同僚もいたなと、ふと懐かしく思い出しました。時空を超えて人々を惹きつけてやまない文明 ─ 古代エジプトの魅力を改めて感じます。

 

紀元前3,000年頃に始まった古代エジプト文明は、悠久のナイル川の恵みを受けて独自の文化を築き上げました。ファラオたちは神の化身としてピラミッドや神殿を建設し、王墓の精緻な装飾からは、彼らの栄華と信仰の深さが今も伝わってきます。

 

展覧会の目玉は、日本ではめったに見ることのできない「ラムセス2世の棺」をはじめ、複数の棺やミイラ、そして数々の貴重な宝物です。ケース越しながらも間近で鑑賞でき、非日常の世界をたっぷりと味わえます。

 

巨大スクリーンに映し出される「カデシュの戦い」のプロジェクションマッピングは迫力満点。重厚な音響と相まって臨場感にあふれ、まるで時空を超えて古代に立っているような感覚になります。

 

展示を通して、古代エジプト人が死や来世をどのように捉えていたのかが、静かに、しかし力強く伝わってきます。初公開となる動物のミイラや棺も展示されており、神々と動物との深い関わりにも思いを巡らせることができます。

 

古代エジプト史に詳しくない人でも、アブ・シンベル神殿を築いたラムセス2世の偉業や、彼が「史上最も有名なファラオ」と称される理由を、実物の遺物を通して自然に学べる構成となっています。

 

また、ラムセス2世の妻・ネフェルタリが案内役となって神秘の世界をめぐるストーリーテリングも魅力の一つ。ナオキマンによる音声ガイド(1,100円)は独特の語り口で物語に引き込まれます。さらに、写真撮影が自由なのも嬉しいポイントです。

 

古代エジプトの壮大な世界に思いを馳せながら、時空を超えて彼らの美意識や祈りの心に触れたようなひとときでした。