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岸本外国法事務弁護士事務所

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凍える冬の夜、澄んだ夜空に浮かぶ大三角形

2026.02.06

冬の夜、澄み切った空気の中で夜空を見上げると、心まで洗われるような清々しさを感じます。凍えるほど冷たく、乾燥して輪郭のはっきりしたこの空気感は、アメリカ人がよく使う “crisp winter air” という表現に近いのかもしれません。

 

吐く息は白く、頬はひりっと冷えますが、視線は自然と空へ向かいます。オリオン座のベテルギウス、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオンが描く「冬の大三角」が、夜空にくっきりと浮かび上がります。

 

本当はいつまでも眺めていたいところですが、寒空の下では我慢にも限度があります。それでもつい「あと少しだけ」と思いながら立ち止まってしまいます。科学的には、視覚的な刺激に意識を奪われて寒さの感覚が遅れているだけなのかもしれませんが、体感的には星の引力のせいにしたくなる瞬間です。

 

赤く輝くベテルギウスは、寿命の終盤にある赤色超巨星です。半規則的に明るさが変わるため、「今はどういう気分なのか」と、つい様子をうかがいたくなります。

 

一方、青白く圧倒的な光を放つシリウスは、夜空で最も明るい恒星です。その明るさは、約8.6光年先から届いているとは思えないほどで、存在感だけは防寒対策並みに万全です。

 

プロキオンは白色がかった恒星で、シリウスより少し早く昇ることから名付けられました。派手さは控えめですが、その分、静かな存在感を放っています。

去る2月2日の満月の夜、月のすぐ近く(真下だったでしょうか)で輝くプロキオンを眺めていると、さすがに大きさでは月に及ばないものの、その白い輝きと存在感は、満月に決して負けていないように感じられました。

 

三つの星の色が異なるのは、主に表面温度の違いによるものです。赤い星は低温、青白い星は高温という宇宙のルールが、冬の夜空では視覚的にも分かりやすく示されています。

 

凍える夜に見上げるこの三角形は、科学の教材でありながら、なぜか長居を許してしまう魅力があります。結局、手袋の中で指先が限界を訴えるまで、今日もまた少しだけ見上げてしまうのです。