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岸本外国法事務弁護士事務所

米国知財便り

米国特許商標庁(USPTO)、意匠出願の迅速審査(Expedited Examination)を廃止する最終規則を公布

2025.08.14

USPTOは2025年4月17日、意匠出願の迅速審査を停止しました。

USPTOは、詐欺的行為への対策や、意匠出願の審査遅延および未審査滞貨件数削減の一環として、2025年8月14日付で意匠出願の迅速審査制度を廃止する最終規則を公布しました。

 

近年、意匠出願の迅速審査請求は、不正出願の増加を主因として560%も急増しています。今回の措置は、誤ったマイクロエンティティ資格の申告問題への対応や、知的財産制度に対する脅威を軽減・防御するというUSPTOのより広範な取り組みも後押しするものです。

 

なお、意匠特許の出願人は、一定の限られた状況においては、引き続き審査を前倒しすることが可能です。具体的には、適切な理由と手数料を添えて「特別取扱い(make special)」の申立を行う場合に適用される「早期審査((Accelerated e Examination)プログラム」が引き続き利用できます。

 

最終規則の全文は、連邦官報で確認できます。

final rule