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岸本外国法事務弁護士事務所

米国知財便り

米国特許商標庁(USPTO)、新たな意匠特許審査用AIツールを導入

2025.07.19

USPTOは、意匠特許審査官向けに、特許エンドツーエンド(PE2E)検索スイートを通じて利用可能な初のAI(人工知能)ベースの画像検索ツール「DesignVision」を導入します。DesignVisionは、審査の効率化と近代化、そして出願の審理期間短縮を目指す同庁の取り組みの最新ステップです。

 

DesignVisionは、画像を検索クエリとして入力することで、米国および外国の意匠デザインのコレクションを検索できるAI搭載ツールです。本ツールは、80以上の国際的なレジスターから取得した意匠特許、登録、商標、工業デザインに対する一元的なアクセスと統合検索を可能にし、画像の類似性に基づいて検索結果を提示し、並び替えることができます。

 

なお、DesignVisionは既存の審査官向け検索ツールを置き換えるものではなく、補完するものです。審査官は、引き続き他のPE2E検索ツールや非特許文献も調査に活用できます。

 

公式公報に掲載された通知の全文は、USPTOウェブサイトのPatent related notices – 2025 | USPTOで閲覧できます。