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岸本外国法事務弁護士事務所

米国知財便り

Google、AI特許出願で他の大手IT企業をリード

2025.05.22

Googleは人工知能(AI)分野での特許出願件数において、MicrosoftやIBMなど他の大手IT企業を上回り、世界・米国ともに最多の年間出願数を記録しています。Googleは2023年に世界で1,837件、うち米国で880件のAI関連特許を出願しました。

過去10年間で、AI関連の特許取得は年平均38%、出願は31%のペースで増加しており、分野全体が急速に拡大しています。

近年注目されている「生成AI(GenAI)」の中では、人間の介入を最小限にして自律的に判断・行動する「エージェント型AI(Agentic AI)」に研究開発の関心が集中しつつあり、Googleはこの分野でも出願数でトップに立ち、次いでNvidiaが続いています。

ただし、現時点ではAgentic AI関連の特許は全体のわずか5%(米国では7%)と、まだ小規模な分野であることも報告されています。

米国特許商標庁(USPTO)によると、2024年には特許の付与件数が4年ぶりに増加(前年比3.8%増の約32.4万件)し、出願件数も過去最高を記録するなど、AI技術の急成長を背景に特許活動全体が活発化しています。

参照:IFI Claims Patent Services

https://www.ificlaims.com/news/view/evolution_of_ai_with_patents.htm